2024-01-01から1年間の記事一覧

ADS1015をArduinoで使う - ③差動入力チャネル数の謎を解く

差動入力時の入力チャネル数の謎 以前の記事で、ADS1015はシングルエンドであれば4ch、差動入力であれば2chの入力が可能と書きました。 ty-note.hatenablog.com実際、ADS1015のデータシートには 4つのシングルエンド入力または2つの差動入力(ADS1015) との記…

CTを使って電力を測る - ②試作と精度の確認

試作 前回の記事 ty-note.hatenablog.com で大まかに仕様を決めたので、実際に回路を作って実験をしてみます。ハードウェアは、以前の記事 ty-note.hatenablog.com と同じ以下とします。 AE-ATMEGA328-MINI (Arduino Pro Mini上位互換) ADS1015使用 PGA機能…

ADS1015をArduinoで使う - ②負の電圧を計測する

ADS1015で負の電圧を計測する方法 前回の記事 ty-note.hatenablog.com で説明した通り、今回ADS1015を使う目的はCTの出力を計測するためです。 CTは”トランス”の名の通り交流電流を計測し交流の出力となるため、A/Dコンバータで読み取るには負電圧の入力を処…

CTを使って電力を測る - ①仕様の検討

真の実効値(TrueRMS)の計算 前回の記事でCTからの交流信号をADS1015で変換できることは確認したため、いよいよCTの入力を電圧(電流)値として取り込む方法を考えます。今回計測対象とするのは交流信号のため、実効値・最大値・平均値といった概念が必要に…

ADS1015をArduinoで使う - ①接続と設定

I2C接続、12bit 4ch、PGA付きと便利なTI製ADS1015を使用した制作例をよく見かけます。 ここでは自分の制作に使用するにあたり調べたことをメモします。 TI ADS1015について CT(カレントトランス)を使った電力計の制作を考えていたのですが、CTの出力電圧は…